28.May.2002
 沖縄滞在も今日で終りだ。南部を回って最終便で沖縄を発つことになっている。画廊オーナーの事務処理の都合で出発は正午近くになってしまったので、那覇までは高速道を利用した。とりあえず沖縄観光の定番、首里城を見学することにしたのだ。
 さすが観光の定番、首里城周辺は駐車場をさがすのも大変で、レンタカー専用などという何か怪し気な駐車場に車を駐めて、首里城まではかなり歩くことになってしまった。首里城の手前に、国指定重要文化財、世界遺産に指定されているという玉陵(たまうどぅん)があったので見学する。
 玉陵(たまうどぅん)は1501年に建てられた第二尚氏王統の墓だそうだ。沖縄戦で被害を受けたが修復されたということだ。玉陵(たまうどぅん)は観光の定番ではないのだろう、我々以外は誰も見学者はいなかった。首里城は最近再建されたのに対して、こちらは修復されたとはいえ500年以上経っているのに、人気がないのはお墓だからだろうか?しかし玉陵(たまうどぅん)には沖縄王朝の文化と技術の圧倒的な力を感じることができた。
玉陵(たまうどぅん)、きっちり積まれた石組みや全体から感じるものは、異文化の香りである。本州にはない雰囲気がある。

首里城

 首里城は新しく再建されたものであるし、守礼門も写真などで良く見るので、玉陵(たまうどぅん)ほどの感動はなかった。
 那覇からは太平洋側の町、与那原に出て国道331号線を走って南部を一周する予定だ。首里城を出て329号線で与那原に出ようと思うが、市街地で道に迷う。どうにか与那原で国道331号線に入る。後は331号を辿れば南部を回ってまた那覇に戻ることになる。
 南部は緑が多い感じがあるが、明らかにヤンバルと感じが違う。人の手が入った緑で里山といった感じだろうか。町並みも何となく懐かしい感じがする。古い沖縄が残っている感じだ。
Map をクリックすると南部の地図が出ます。
 知念村には斎場御嶽(せいふぁーうたき)という琉球王国における最上級の聖地があるが、寄らずに通り過ぎる。Bobo Forest の自然活性力研究所の山村氏のレポートで紹介(ポレポレの聖地として)されたのでぜひ行ってみたかったのだが。
 玉城村に奥武島という小さな島がある。橋で渡れるので寄ってみる。奥武島は本当に小さな島で、車なら1〜2分で一周してしまう。島全体が海の家の島といった感じで、夏休みの臨海学校を思い出した。まだ大潮が続いていて、島の堤防の上にあがってみると島の周りは海底が露出していて、水際ははるか沖だった。
大潮で水際ははるか沖。
 331号線に戻り、沖縄本島の最南端、喜屋武岬(きゃんみさき)に向かう。喜屋武岬は沖縄戦で戦火に追われた人々が身を投げた地で、スーサイドクリフ、自殺の断崖と呼ばれた所だ。
 331号線を左折して喜屋武岬に向かいしばらく行くと、畑の中の細い道になってしまい、案内標識を頼りに右に左に、こんな道でいいのかと不安になったころ、ひょこっと岬の展望台に出た。喜屋武岬は最北端の辺戸岬と違い観光地らしいものは何も無い。公衆トイレと小さな駐車スペースがあるだけだった。観光地になれない悲しい歴史があるからだろう。平和の塔というモニュメントが海に向かって建っていた。しかし岬から見える海はきれいで静かだった。岬から下は50メートル以上はあろうか?飛び下りたらひとたまりも無いほど高いし、私などは覗き込む気にもならない。
岬の左側。
岬正面。
岬の右側。
 喜屋武岬の灯台。展望台からすこし入った所に建っており、無人灯台である。もちろん夜になると灯がともるのだろうが、この辺りは全くの無人地帯だから灯台下暗しで辺りは真っ暗だと思う。灯台の横に細い道がついていたので行ってみると、崖っぷちになっていた。そこには枯れてドライフラワーになった花束が置いてあった。きっと今も自殺の断崖なのかも知れない。私は慌てて灯台に戻った。
 喜屋武岬から国道に戻って那覇を目指す。陽が落ちてきて道も混みはじめてきた。もうどこにも寄らず、車窓からの見物だけで帰らなくてはならない時間になってしまった。
 途中糸満市を通ったが、ちょっと古い町並みが夕方の斜光に照らされてなんとも言えぬ雰囲気をかもし出していた。写真を撮りたかったが運転中なので我慢した。
喜屋武岬の灯台。
 レンタカーを返して空港に送ってもらう。出発までにまだ時間があるので、夕食を済ませ空港内をブラつく。滑走路の向こうに沈む夕日を見ていると、この一週間を振り返って何となくセンチメンタルな気持ちになった。やはり沖縄は素敵な島だ。今度は仕事抜きで一ヶ月ぐらい滞在したいものだと切に思う。
出発ロビーで搭乗を待っていると、
ANA沖縄最終992便は、キャッシュ
バックキャンペーンに当選しました
というアナウンスがあり、右は羽田
到着の際にもらった現金一万円の大
入り袋。
沖縄最後の夕日。
キャッシュバックの現金。

  
玉陵の敷地内のガジュマルの林。
沖縄はどこにでもきれいな花が咲いていた。