5.
いよいよ日本軍、タイ・パタヤーにて単独参戦!2002年4月12日!俺は気合を入れていた。

まず目の前の水鉄砲屋で武器をゲットする。そして中心地に乗り込み、鉄砲の先をポリタンクに突っ込む!水を入れる!そして発射!「ビュー!!」・・・
・・・かなり気持ちがいい!かなり病みつきになりそうだ。しばらくすると日本軍と思われる2人組が参戦してきた。
最初はもちろん日本軍ということはわからないのだが、その男性は発射するときに「行けー!」と日本語で叫んでいたので日本軍だということがわかった。その男性曰く

「俺たちはこの水かけ祭をやりにタイに来たんですよ!」

その2人組は以前タイに来た経験有り。その時体験したこの「水かけごっこ」がかなり気に入ったらしい。
そして再び今年のこの4月13日に照準を合わせて、タイ旅行を計画したらしいのだ。

「え!この水かけのために・・・!!??」

結構笑える話だが、かなりうなずける。確かにこれは面白い!この祭りに照準を合わせて来たいと思う気持ちもわかる。
いや価値があると思う。そのくらいスゴイ祭りというかイベントなのだ。
ところで彼が持っているのは、大のサイズの水鉄砲。俺のは小さいサイズのやつだった。
確かに大に比べると、私が持っている小のサイズの鉄砲は破壊力が弱そうだった。
そんなことを思っているとあっけなく壊れてしまったので、喜んで新たに大のサイズのやつを買いに行った。使ってみると効果テキメン!確かにこの破壊力はスゴイ!もろい窓ガラスなんてぶち敗れるだろう。

調子に乗った俺はとにかく発射しまくった。各国のの兵隊達からも「君はいい動きをしているよ」みたいなことを言われる始末。水だけではなく白い粉みたいなのを顔や体につける習慣もあるようで、そんなものをつけられると気分は更に盛り上がる!そうして大人数で一斉に目の前を通るバスや車、バイク、トゥクトゥク、タクシーなんかに発射しまくるのだ。
バイクだろうが、車だろうが、そんなことは関係ない!車も白い粉まみれ!
大体誰かが「タクシーだ!」「バスだ!」と合図をし、「READY!」で皆でスタンバイ状態になる。
そして車が通る瞬間「GO!」の合図で一斉発射!車に乗ってる人は、さぞ嬉しいか最悪かのどちらかだろう。
お調子者の俺は次第にその「READY!!GO!!」の合図を出す人物になってた。
最初この遊びに参加するのを躊躇していた俺はなんだったのだろう。

そして一番盛り上がるのが警察が来た時だ。誰かが小さな声で「ポリース!」と合図する。
そして通り過ぎる瞬間は、しらばっくれるのだが、ポリスが過ぎ去り背中を見せた瞬間、皆で一斉に打ちまくるのだ。みんなこの瞬間だけは大爆笑!最高潮に盛り上がる瞬間だ!

発射されるのは、時には水道の水だけではない時がある。誰かが氷を大量に仕入れてきてポリタンクに入れるのだ。
みんな面白がってその氷水を発射するのだが、発射するほうはいいが、打たれるほうはたまったものではない。
つめたすぎる!真夏とはいえやはり氷水鉄砲シャワーはかなりこたえるものだ。
時には悪ふざけで海水シャワーや唐辛子入りののシャワーなんてこともあった。
(それにしてもこの唐辛子シャワー、目に入るとしゃれにならないほど痛かった。あれは反則でしょ!)

それにしてもこの遊びというか祭りは面白い。日本でも是非やったらいいのに・・・とマジで思った。
究極のストレス解消法だと思う。なんか小さなこととか気にならなくなってくる。
日頃の小さな問題とか馬鹿馬鹿しくなったりして、もっと自由に、もっと自然に、もっと気楽に・・・なんて真剣に思った。

そんな戦争ごっこをやって、どのくらいたっただろう。もうとっくに日は暮れて、人も少なくなってきた。
右腕は水を吸い込み発射する手なので、ふと気が付いた瞬間もう筋肉痛状態。かなりのダメージを食らっていた。
っていうか、「水鉄砲で筋肉痛」ってなんなんだ!
日が暮れてもこのとおり!
みんなもアホだが、
俺もアホだ!
そんなこんなで豪華なホテルにやっとこさ戻りテレビを付けると、お正月を間近に控えたタイ各地の様子のレポートとVTRが流れていた。バンコクの王宮周辺の様子を確認できたが、びっくりしたのはパタヤーの今日の水かけのニュースがやっていたこと。
やはり海のリゾートだからかパタヤーの水かけ祭はタイの中でも盛んな土地らしい。
そんな所のど真ん中で今回の水かけに参加出来たのは、とてもLUCKYなことかもしれない。
もうそれからはバタンキュー!慣れない国での初めての水鉄砲遊びに俺はかなり疲れていたらしい。
夜12時を回る前にはもう爆睡状態だった。