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12月の塩田はこれから始まる雨期に備えて休耕中だ、底部を掃除して目地工事などがされた四角いプールは説明がなければ何をするモノかわからないかもしれないが、底をよく見ると自然に出来た塩の結晶を見つけることが出来る。この事業を始めた人は島の中で一番塩づくりに適した場所をしっかりと選んでいたのだ。
マヌルルラグーンに面した塩田の脇の浜辺は真っ白な潮の花が出来ることで有名だ。ミネラルやプランクトンを豊富に含む海水が浜辺にさざ波となってうち寄せた時に出来る小さな泡が風によって集められて、一面の泡の塊を作り出す。塊はやがて風に押されてコロコロと転がり始める。その先の使っていない塩田に入り込んで身動きが出来なくなった巨大な泡の塊は生き物のようにブヨンブヨンと波打っている、それが夕日に照らされている様は幻想的というより不気味な感じがすると言った方が正直かもしれない。泡というのは洗濯機の中で渦を巻いていたり、汚れたどぶ川の小さな段差でモコモコしていたりする汚らしいイメージがあるからだろうか、そんなモノとは無関係な潮の花を美しいものと感じるまでに少し抵抗があることを寂しく感じる。 |
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