Round 110.「平和な春」

また新しい年がやってきた。2004年のハッピーニューイヤーなのだ。年が変わると、何故だか気分も変わる。そういえばバリ島の“新年”っていつになるんだろうか?暦は、国、土地それぞれで変わるものだ。

今年のお正月は、小学生たちの書き初めを見た。なんだかみんな一生懸命に筆に墨をつけて、なんだかみんな正々堂々と立派な文字を書いていた。とっても清々しい気持ちになった。お天気も良かった。

昨年バリ島に行った時、まずはじめに行った場所は、やっぱりその“現場”だった。とっても気になっていた。自分の目で確かめてみたかった。だからまずすっ飛んで行った。その“現場”は、ほとんど何も手をつけられていない状態でそこにあった。身がキュッと締め付けられる思いがした。

僕はこの「ガムランエッセイ」を、もう約2年間書き続けている。たった二年の間で、本当にいろいろなことがあった。自分で読み返してみても、それはそれで面白い。だからこの“事件”のことも、当然ながら書いていた。

世界が平和になることなんかないと思う。だけどみんなが仲良くやっていくことは出来ると思う。一昨年から去年。去年から今年。なんだか“状況”は、どんどこ悪くなっていっているような感じがする。そんな“感じ”がしているのは、きっと僕だけではないような気がする。

小学生たちがそれぞれに書く“平和な春”という大きくて立派な文字が、書きあがっていくのを見て、そうだよな、そんな難しいことじゃないんだよな、やっぱりさ、こいつらが書いている“平和な春”って、とってもいいよな。なんて、妙に青々広がった空を見て思った。