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Round 108.「草むらに入る」
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本当はもっとそのチャンスはあった。だけど僕は、草むらが苦手だ。何があるのかわからないし、何が出てくるかわからない。バリ島での僕の服装は、いつもTシャツに半パン、それに草履だ。虫や得体のしれない植物や、ましてやなんだかわからないヌルっとした感触に遭遇することを思うだけで、「別にそんなとこ入らなくてもいいんじゃないの!?」と、完全に避けてきた。 |
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下りの道をずんずんと降りていく。両側にある民家の門の前から大量の犬が出てきて、見知らぬ僕らを見てギャンギャン吠える。絵描き男が「シット!」と声をかけると奴らはおとなしくなるので、こちらも真似をして「シット!シット!」と声をかけながらその坂道を下っていった。 |
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