Round 107.「プルメリアの花の浮かぶ風景〜」

バリ島のホテルやレストランは、いつも思うんだけど、なんだかとっても洗練されている。どういうことかって言うと、世界の最新の情報が集まって来る場所だって言っても過言ではない。フランス料理やイタリア料理。音楽だってずいぶん早い。

だけど、その洗練された中にも、やっぱりそこはアジア。一生懸命すぎない心地良さが、どんなものにもちゃんと、隠されている。そのバランスがいいって言うのか、アクセクしていないって言うのか、ナンなのか!?

一生懸命すぎないって言うのは、本当は難しいことだ。だけど、とっても大事なことだよな。気がつくと、自分のスピード以上のことを、知らず知らずのうちにやっていることって多い。それって本当はどうなの?

その日はそんなことを考えながら、プールサイドのガゼボで、朝からずぅ〜とゴロゴロしていた。まぁそんな時の思考回路なんていうものは、ほとんど機能していないわけで、ドッカーン・ドッカーンと打ち寄せる波の音を、ただただ聞いていた。

満足度の度合いの多い時間はすぐに過ぎていく。なんにもしていない時間が、すぐに過ぎて行くと言うということは、かなり充実している。いろんな思いを巡らせてみては、なんにもまとまらなかったりする。でも慌てない。つまり結構ハッピーな時間。

ちょっくら海に入って来ようか!?そこには俄然、能動的な自分が現れて、しばらくの間、海の中で波と格闘してみる。格闘するとは言っても、その勝敗は明らかで、やがてこちらはすぐに、肩で息をするくらいにヘトヘトになる。

心地の良い疲労感と満足感に満たされて、砂浜からホテルのプールサイドに上がってくる。足に付いた砂を洗い流すための水入れ。別にどうってことのない水入れの中に浮かんでいるプルメリアの花。

誰が入れたんだろう?ついさっきまでは入っていなかったのに?僕のほとんど機能しない思考回路が、順調にまた回転を始める。