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暮れも押し迫った12月のある週末、家の近くにあるハワイアン・バーに出かけ、知り合いのバーテンダーをからかいながら、昼下がりのトロピカル・ドリンクをカウンターで楽しんでいた。「今年のクリスマスはどうするの?」と聞くバーテンダーのジェフに「クリスマスかあ…」っと思わずため息。
そういえば今から約25年前、初めてハワイを訪れたのがちょうどクリスマス前だった。アラモアナ・センター近くのホテルの20階に泊まり、初めての一人旅、しかも海外ということで、なんとなく眠れずにいた夜。夜中過ぎにホテルの窓から外を眺めたら、ちょうど向かい側に立つコンドミニアムの15階の部屋が見えた。夜中だというのにカーテンが開け放たれ、広いリビングルームにはグランド・ピアノが一台と、その横に美しく飾られた大きなクリスマスツリー。「ロマンチックだなあ」って、その光景をじっと見つめていたことをふと思い出した。「そのコンドミニアムって、アロハ・マカイって名前のやつじゃない?」とジェフ。「そうそう、あの時は知らなかったけど、最近そういう名前だって知ったのよね」「で、そのコンドにいつか住みたいとでも思ったの?」とジェフが問いかけたとき、私が座っていたすぐ横のラウンジで、ピアノ演奏が静かに始まった。
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